楽天の菊池保則投手(22)が11日、今季目標に「最低でも5勝」を掲げた。年末年始は地元の茨城で体を動かしたが、この日からKスタ宮城で自主トレ。塩見、木村らと共に約2時間汗を流した。一昨年にプロ初勝利を挙げたが、昨季は0勝。巻き返しへ「できれば、先発として頑張りたい。5勝はしたいです」と、意気込みを見せた。

 スピンの利いたキレのある直球とスライダーに加え、「決め球がないので、フォークを自分のものにしたい。落ちる球があるだけでも違うと思うので」と、新球を武器に勝負する。昨年もシーズン中から高村2軍投手コーチらに教わりながら精度を高めてきた。2月のキャンプでは、毎年100球程度だったブルペン投球を、150球前後まで増やすことも考えており「(フォークを)試合でもどんどん使っていきたいです」と、体に染み込ませて完全習得を目指す。現状では田中と塩見以外は、先発ローテーション争いは横一線。「もう5年目なので、結果を出さないと」と、言葉に力を込めた。【斎藤庸裕】