楽天山本大明捕手(23)が背水のシーズンを迎える。6年目となるが、1軍での出場経験はない。正捕手の嶋基宏(27)、新人の岡島豪郎(22=白鴎大)の加入など、捕手の争いは激しいが、「結果を出さないといけないので、練習から結果を意識してます。今年が最後だと思ってるので、とにかく1軍に出ることです」と、明確な目標を定めた。

 年始には阪神藤井らと自主トレを行った。大阪・富田林市内のバッティングセンターで一般人に交じりながら練習。「毎年やってるんですけどね。今年は打った感じもよかったですよ」と笑顔を見せた。10日からKスタ宮城で練習を始め、マシン相手に約1時間振り続ける姿は必死さがうかがえる。今後は高須、鉄平らベテランに体幹やインナーマッスルを中心にしたトレーニング法を教わる予定で、「体の芯を作るということですね。取り入れられるものはどんどん吸収したい」と貪欲だ。

 昨年12月には寮も出て、仙台市内で1人暮らしを始めた。「落ち着きますね。自分の時間もできますね」と話した上で、「自立しないといけないので」と気を引き締めた。「とにかく結果です」。力を込めた言葉に、1年にかける思いが凝縮されていた。