タカの守護神が開幕ピンチ-。ソフトバンク馬原孝浩投手(30)の春季キャンプB組(2軍)が決定した。30日、福岡ヤフードームでコーチ会議を終えた秋山監督は「右肩で出遅れだな。しっかり治すことを優先して」と話し、昨年7月に大円筋断裂の重傷を負った右肩の状態が万全でないことが明らかになった。高山投手コーチも「長くかかるだろう」と長期戦を覚悟した。

 自主トレでの右肩について馬原はこの日「様子を見ながらキャッチボールはしていた。(痛みは)気持ち次第ですかね」とブルペン入りには遠い状態をうかがわせた。例年キャンプはじっくり調整していくタイプだが「開幕に間に合うなら、そうでありたいが、時間がたたないと分からない」と見通しについては明言を避けた。馬原が開幕不在となればファルケンボーグが代役候補となりそうだ。

 オフには杉内と和田、ホールトン、川崎が退団。そしてキャンプ直前に守護神の回復遅れが発覚と、日本一球団に強い逆風が吹いている。【押谷謙爾】