阪神藤川球児投手(31)がハイテク武装でパワーアップする。4日、ブルペンで最新機器「ジャイロ・システム」を使い、スパイクの特注インソール(中敷き)作製に取り組んだ。国内スポーツ界で初という試み。故障防止とともに、投球時のバランスが修正され「火の玉ストレート」の威力が増すことが期待される。

 だれもいないブルペンに藤川が立った。スパイクにインソールを敷き、投球を始めた。周囲にはファイテン社のスタッフ。藤川の腰につけた測定器からのデータをパソコンで表示し、本人と事細かに相談。「藤川さんは昨年から(インソールを)使用していましたが、今年は1年、データをとって修正しようということ。『左足がたまる感じ。一気にドンといける』とおっしゃっていた」と話した。

 同社スタッフによれば、「ジャイロ・システム」と呼ばれる加速度計はロボットなどに内蔵される最新機器で、投球時のバランスを360度、ミリ単位で計算できるという。それを用いて、シーズンを通じ、藤川のバランスデータを計測。狂いがあれば、その都度、修正するという。

 「僕にはすごく大事なことです。(インソールを使用することで)ケガはしないでしょうね」

 練習後、藤川は今回の試みに対するこだわりを示した。144試合、藤川がブルペンに控えていることだけでもチームには最高の武器だが、投球内容もレベルが上がるとなれば鬼に金棒。ハイテクを取り入れた絶対守護神がさらなる高みを目指す。【鈴木忠平】