起用法は2分割!?

 ソフトバンクの新外国人レニエル・ピント投手(29=マーリンズ)が6日、来日して初めてブルペン投球を行った。33球を投げ、直球だけでなくスライダー、カーブ、チェンジアップと変化球も披露。メジャー244試合で救援登板した左腕は新天地で先発を狙って大アピール。だがチーム事情は、経験豊富な中継ぎ起用の可能性も膨らんでいる。

 196センチ、119キロの巨漢ピントがブルペンに入った瞬間、周囲の視線が集まった。上体の強さをうかがわせる力強いフォームで33球。カーブ、スライダーに最大の武器である落差のあるチェンジアップと、持ち球はすべて試し、最後はけん制練習で締めた。

 「最初は少しナーバスになっていたけど、始まってみたらだんだんいい感触になってきた。ストライクも入ったし、コントロールも良かった」

 来日6日目だが、コンディションは悪くなかった。来日前はベネズエラのウインターリーグに出場。「体はできている。いつでも投げられるよ」と自信をみせていた。直球を内外角に投げ分けて、ストライクゾーンを確認した。変化球も低めに決まった。高山投手コーチも「球も重そうだし低めに集まっていた。コントロールも良さそうだね」といきなり合格点だ。

 メジャー5年間での244試合はすべて救援登板したが、3Aでは先発を経験した。昨季はどの球団にも所属せず個人トレーナーのもとで肉体改造、制球力重視の投球スタイルを目指した。結果、ベネズエラのウインターリーグでは11試合に先発し6勝0敗。防御率1・81の好成績。「先発を目指して練習量を増やした。自分は先発投手としてチームの力になるだけだ」と狙いは一本だ。

 だが高山投手コーチは「チーム事情にもよる。若い先発投手が出てきたらわからない」と中継ぎでの起用も検討していくことを明かした。秋山監督は「1月も投げていたみたいだからね。いいんじゃない」と楽しみに見守る。「今日は6、7割だったが、次は100%で投げられる」と先発ローテにピントを絞るが、答えはすぐに出そうもない。【前田泰子】

 ◆レニエル・ピント

 1982年7月8日生まれの29歳。ベネズエラのミランダ州出身。00年からカブス傘下で経験を積み、06年にマーリンズでメジャーデビューした。5年で244試合に救援登板して、通算231回で222奪三振、152与四球、防御率3.62。3Aでは通算46試合に登板し10勝5敗。196センチ、119キロ。左投げ左打ち。