西武の新外国人エステバン・ヘルマン内野手(34=レンジャーズ)が7日、「リッキー・ヘンダーソン」仕込みの技術で盗塁量産を誓った。96年のアスレチックス入団時に、チームメートとして対面。「日ごろから野球について、いろいろ話をしたよ。(内容は)秘密だよ、プレーに関わってくるから」と極意こそ明かさなかったが、確固たる盗塁技術に自信を見せた。
当時のマイナーの監督からは「リトル・リッキー」と名付けられた。本家はメジャー通算1406盗塁を記録した、世界が認める盗塁王だが、身長は約2センチ差、体重はほぼ同じで体形もそっくり。「彼は僕の目指すべきところ」と背中を追ってきた。マイナー通算503盗塁もさることながら、成功率は82%を誇る。30盗塁以上に限れば、昨季はロッテ伊志嶺、日本ハム糸井のみが80%超え。クイックやけん制などは、日本人投手の方が優れているとされるが「日本でも盗塁を決める自信はあるよ」と力強く宣言した。
実戦前ながら、首脳陣からも「武器」を認められた。河田コーチが「足は速いよね。土をかんで走っているような感じ」と評価すれば、奈良原コーチも「足は十分戦力になるでしょう」と太鼓判を押した。正二塁手の片岡が、左肩手術の影響で2軍調整中。渡辺監督は「片岡の状況次第だけど、1番もあるかもしれない」と期待を込めた。「開幕が始まって、証明していくことになるよ」と大胆不敵に笑う姿に、「足のスペシャリスト」としてのプライドがにじみ出た。【久保賢吾】
◆リッキー・ヘンダーソン
1958年12月25日、米イリノイ州出身。76年アスレチックス入団、79年初昇格。通算1406盗塁、7年連続を含む12度の盗塁王はいずれもメジャー記録。90年ア・リーグMVP。2割7分9厘、297本塁打、1115打点。09年殿堂入り。178センチ、88キロ。



