ヤクルトの「出川」に続き、「ゴリライモ」の誕生だ。新外国人オーランド・ロマン投手(33=兄弟)が9日、漫画「ど根性ガエル」に登場するガキ大将、「ゴリライモ」に似ていることを告白した。チームメートに愛称を聞かれると即答。「アメリカにいる時もニックネームがなかったし、気に入ってるよ」とノリノリだった。

 前日8日に新外国人のラスティングス・ミレッジ外野手(26=ホワイトソックス傘下3Aシャーロット)が、タレント出川哲朗似と判明したばかり。ロマンは球団関係者に画像を見せられると、そっくりだったことから自らアピールを開始。今では略して「ゴリ」と呼ばれることもある。

 ガキ大将キャラの本家と同じく、185センチ、102キロの堂々の体格。ロマンの名前から、登場曲は96年に「憲三郎&ジョージ山本」でヒットした演歌、「浪漫-ROMAN-」にするつもりだ。石川の「カツオ」、赤川の「ジャイアン」らに続き、アニメキャラクターの仲間入りとなった。

 外国人「第5の男」としての入団だが、本職の投球でも評価は急上昇している。この日はブルペンで64球。最速156キロを誇る重い直球に、スライダーなどの変化球を交えた。荒木チーフ兼投手コーチは「真っすぐが低めに集まっているし、変化球も思っていたよりいい」と高評価している。

 デビュー戦は19日の韓国LG戦に決定した。台湾リーグでは2年連続の奪三振王。本家「ゴリライモ」は脇役キャラだが、「ひろし」「ピョン吉」のような主役級の活躍を目指していく。【前田祐輔】