今季先発に専念するヤクルト増渕竜義投手(23)が、昨季のアジア王者、韓国・サムスンから3回7三振を奪った。17日、沖縄・浦添市民球場での練習試合に実戦初先発。1回に3四球で1失点したが、最後は2回2死から4者連続三振で締めた。「初回は力んで全然ダメでした。先発は初回が大事」と、第一声で課題を口にした。

 それでも立ち直るのが、成長の証しだ。1回は新球のカットボール、シュートも試投したが、2回以降は直球主体で攻めた。7個中、4三振を直球で奪った。最速は144キロだったが「真っすぐあっての変化球」と、持ち味を再確認。荒木チーフ兼投手コーチは「十分評価していい」と言った。

 すでにキャンプでの投球数は1000球を超え、チームで最も多い。開幕投手、最優秀防御率賞にも意欲は満々。次戦は23日の日本ハム戦(名護)に先発予定で、日本ハム斎藤との同学年対決になる見込みだ。