<オープン戦:ヤクルト3-2阪神>◇25日◇浦添
1番トリもある!
阪神鳥谷敬内野手(30)が1番遊撃で先発し、第1打席で「12年初安打」を放った。実戦3試合目で初めて核弾頭を務め、期待通りのスタートダッシュに成功。昨季までは3番を主戦場としたが、和田阪神はキーマンの打順を模索していく方向だ。
パラつく雨に打たれながら、13時2分に試合開始。10秒と経たないうちに、鳥谷は一塁ベースをオーバーランしていた。「12年初安打」を決め、1番鳥谷の威力を一瞬で見せつけた。
鳥谷
打順は自分で決めることじゃない。何番でも良いですよ。
練習前、実戦3試合目で初めて核弾頭に指名された。「全然、普通にいきましたよ」。野手キャプテンはどこまでも冷静だった。マウンド上にはヤクルトのエース石川。初球の外角直球に手を伸ばし、あっさり二遊間を鋭いゴロで抜く。2番平野とコンビでランエンドヒットに挑み、遊ゴロの間に二塁進塁。先制のホームは踏めずも、得点のにおいをプンプン漂わせた。
昨季までは3番が主戦場。2年連続での打率3割も達成した。文句の付けようがない結果を残す男に向け、和田新監督はさらなる可能性を感じていた。11年の出塁率3割9分5厘、7三塁打はともにリーグトップ。16盗塁は自己最多&チームトップだ。1番鳥谷-。新プランが浮上するのは必然と言える。
和田監督
(1番鳥谷は)全然、ないことじゃない。可能性は十分ある。今日だけじゃなく、何試合か試してね。出塁率もあるし、長打も打てる。走るとか、そういうこともできる選手。スチールにしても、マークをかいくぐって走れるしね。選択肢の1つになる。
5回1死の第3打席は四球を選び、2番平野の右中間寄りの中前打であえて二塁ベースを蹴った。結局、三塁を陥れられずに間一髪でタッチアウト。「少々無理してでも、オープン戦は相手の肩と状況判断を考えて、チャレンジして行こうかな、と」。3・30開幕に向け、早くも敵に探りを入れる。爽やかさの裏に宿る勝負師の顔が、頼もしい限りだ。
鳥谷
(シーズンでも)打順でどうこう、というのはない。(1番打者を感じるのも)最初だけだし。
本命3番に対抗1番、有事の際には大穴4番も捨てがたい。キーマンと期待されるからこそ、今後も打順を模索される方向だ。1つだけ言えるとすれば、鳥谷は何番だろうが必ずアジャストするはずだ。【佐井陽介】



