阪神榎田大樹投手(25)が今日28日の練習試合・DeNA戦(沖縄・宜野湾)で今季初先発することが分かった。

 開幕当初の起用法は中継ぎ陣に組み込まれる方針が決まっており、2度の実戦はいずれもリリーフで登板している。3回を投げ、無失点と調整は順調だ。セットアッパーとしての信頼は十分だが、首脳陣は違うケースも想定している。先発陣の不調や故障、あるいは筒井や藤原ら左腕のリリーフ候補が抜群の安定感を発揮した場合、榎田を先発に回す可能性が浮上してくる。山口投手コーチは「いろんな準備をしておかないといけない」と話しており、中継ぎだけに限定した調整は考えていなかった。

 ルーキーイヤーだった昨年の春季キャンプでも、榎田は先発、中継ぎ両方で登板。最終的にリリーフに配置されたが、社会人時代に完投能力を発揮しており、十分に先発に対応できる力を持っている。

 27日は、ブルペンに入らず、体力強化の練習メニューなどを消化。2年目のジンクスとは、無縁の活躍を見せることは確実だ。開幕カードの相手であるDeNAを封じて、ジョーカー的存在になる。