楽天中島俊哉外野手(31)が「10対0打法」で1軍生き残りを懸ける。楽天は2月29日、長崎入り。今月30日の開幕に向け、オープン戦の遠征が始まる。テレーロが加わり激しくなった外野手争いも、これからがヤマ場。中島は「結局、打ったもん勝ちですから。試合に出たら最低でも1本は打ちたい。チャンスをつかめたら」と結果にこだわる。

 昨秋、打撃改造に着手した。大久保打撃コーチの助言に基づき、構えたときに軸の右足に体重を100%残す意識にした。昨季までは右足に6割、左足に4割。「6対4」を「10対0」とし、インパクトの際に全体重をボールにぶつけるイメージだ。飛距離アップが狙いだが、スムーズな体重移動が不可欠。遅れると投球に差し込まれる危険もある。「その分、早めに始動するようにしました。打球が飛ぶようになりましたよ」と、手応えを感じている。

 発奮材料もある。夫人と1歳4カ月の愛娘が3日、4日のDeNA戦(長崎)に訪れる。「子どもの前で打ちたいですね」と笑みをこぼした。福岡出身の中島にとって、長崎は同じ九州。準地元で猛練習の成果を見せる。【古川真弥】