“神様”が帰ってくる-。左鎖骨骨折からの復活を目指して2軍調整中の阪神桧山進次郎外野手(42)が、早ければ17日の教育リーグ・ソフトバンク戦(鳴尾浜)で実戦復帰する可能性が出てきた。開幕に間に合うかどうか、ぎりぎりの線で調整してきたが、順調な回復ぶりに本人も手ごたえ十分。開幕1軍への青写真が見えてきた。
気温4度。冷たい雨が降る鳴尾浜球場に打撃音が響いた。桧山は屋内練習場でティー打撃を行うと、その後、スタッフが投げた球を力感たっぷりに打ち返した。気温の低さもほとんど気にしない姿は順調な回復ぶりをうかがわせた。桧山は練習後、報道陣に実戦復帰の時期について問われると、こう言った。
「感じはええよ。実戦?
まだ、わからないけど、近々じゃないかな」
これまで慎重にリハビリを進めてきたが、言葉に確かな手ごたえを込めた。桧山が打席に立つ日はそう遠くない。リハビリを支える権田トレーナーは「屋内でストレートマシン130キロから135キロくらいの球をしっかり打ち返せれば、通常の打撃練習に入っていけると思います」と説明している。屋内で速球マシンを打てれば、通常の打撃回りをできるようになる。そうなれば、代打という役割の性質上、1打席限定で試合に出場する可能性も高くなってくる。だからこそ、自ら「近々」だと口にしたのだろう。
吉竹2軍監督は桧山の実戦復帰について「状態を確認する意味でも(2軍の)試合に出ることになるでしょう。ただ、明日、明後日ということはない」と見通しを明かした。13日から15日まで2軍本隊が東京遠征に出る間、桧山は同行せず鳴尾浜で打ち込む予定。チームが大阪に戻ってきた後、17日からの教育リーグ・ソフトバンク戦2連戦で実戦復帰する可能性がある。
故障した直後は開幕が危ぶまれた。リハビリを開始しても、ぶっつけ開幕となることは十分に考えられた。ただ、7日に鳴尾浜球場で行った故障後初の屋外フリー打撃で柵越えを放つなど、順調な回復ぶりを見せている。打席に立つだけでも、球筋を確認するだけでも意義はある。無類の勝負強さを誇る“代打の神様”が、「切り札」として開幕ベンチに控える可能性が高まった。【鈴木忠平】<桧山の復帰ロード>
◆負傷
昨年11月23日、京都・宇治市で自らのホームページで募った子どもらとのイベントを開いたが、女児を抱えて走った際に転倒し、左鎖骨を骨折。倒れた状態で30分間も動けず救急車で搬送され入院した。
◆手術
同30日に手術を受け、12月5日に退院。
◆早期復帰に意欲
12月28日の契約更改会見で「ユニホームを着て(1軍で)開幕を迎えたい」。
◆リハビリ
1月4日から恒例のグアム自主トレ。片手でティー打撃再開。
◆キャンプ
1月30日に沖縄入りして両手でスイング。順調に本数を増やし、11日には両手のティー打撃を10スイング。
◆離脱
トレーナーの都合などチーム方針により、23日に沖縄・宜野座キャンプを離れ、25日からは鳴尾浜に練習場所を移した。
◆打撃再開
5日に鳴尾浜で屋内フリー打撃再開。7日には屋外で138スイング、サク越えも1本放った。



