<オープン戦:楽天1-3日本ハム>◇11日◇倉敷
楽天星野仙一監督(65)が選手の奮起を強く求めた。東日本大震災から1年の節目に、見せ場なく敗れた。先発塩見は6回1失点だったが「ノーアウトでランナーを出し過ぎ。ボールも多かった」と厳しく指摘。打線は散発6安打で1点と、つながりを欠いた。「今日は良い試合をしたかった。まだまだ、そういうことを分かっていないチームだね」と本音を隠さなかった。
2月のキャンプ後、再び3週間半の長期遠征に出ている。出発便に乗る仙台空港への途上、車内から沿岸部を見て「まだ、こんなにひどいのか」と現実を目に焼き付けた。本拠とする東北には、今でも大変な環境に置かれている人がいっぱいいる。「勝ってこそ、励ますことが出来る」が信念。そのためには「強さ」が必要と、何度も繰り返してきた。この日は、希望を込めて同じ言葉を言った。
星野監督
うちの選手は優しい。グラウンドでも優しい。今度は、強さを見せないといけない。まだ、見てないね。シーズンで、どう変わるか楽しみにしている。
2時46分、ベンチ前に立ち球場の全員と一緒に黙とうをささげた。「悲惨な光景を思い出していた」。めったに弱気を見せないが、居残り練習を見ながら「あれから1年か。いろいろ大変だったな」と、つぶやいた。視線の先にいた選手は「今日は勝ちたかった」と漏らした。当然の思いだった。それがプレーに見えないことに、監督の歯がゆさがある。【古川真弥】




