ホントに開幕あるぞ!

 中日山本昌投手(46)が15日の巨人戦(浜松)に先発することになった。10日オリックス戦(京セラドーム大阪)で3回1安打無失点に抑えてから中4日となる異例の登板。ただ、これにはワケがある。開幕戦の相手で今週末に予定されている広島戦を回避し、本番モードに入った真の姿をさらけ出さない-。となれば、最年長開幕投手の可能性はグ~ンと高まる。

 「マツダスタジアム(17日広島戦)は、回避するということ。この前も広島には投げているし、もう投げさせたくないということなんじゃないかな。現実味を帯びてきたね~」

 大ベテランは冗談っぽく笑ったが、確かにその言葉通りなのだ。高木監督もこれまでに、広島との開幕カード対策として「開幕で投げる投手は直前(2週間前)の広島戦で投げるのはどうか」と話していた。今月2日の広島戦(ナゴヤドーム)で2イニングを投げているが、首脳陣がこれ以上は見せたくないとなっても不思議ではない。

 「巨人はシーズンでも何度も対戦するし、新戦力もいる。まあ、自分のピッチングをしたい。うちにはいい投手もたくさんいるし、どんどんアピールしていきたい」

 ここまでオープン戦2試合で計5イニングを2安打無失点と結果を残している。現役最多の巨人戦41勝を誇る男が、強力打線を封じ込めれば、開幕投手の座は限りなく近づく。【桝井聡】

 ◆山本昌開幕プラン

 1月8日、高木監督は昨年末、台湾での名球会で「開幕、行くぞ」と予告していたことを明かした。キャンプも1軍でケガなく完走。オープン戦もここまで順調に調整を進めている。予告先発の導入決定には「俺はもう用済みかも。高木監督にしたら3カ月間に及ぶカムフラージュだったかもしれないもんね」と苦笑いだったが、30日の開幕マウンドに立てば98年広島大野の42歳7カ月を上回る46歳での最年長記録になる。