<オープン戦:日本ハム12-3ソフトバンク>◇21日◇札幌ドーム
開幕スタメンへモ~前進だ。ソフトバンクの新外国人ウィリー・モー・ペーニャ外野手(30=マリナーズ)が来日初の猛打賞をマークした。7番左翼で先発。3打席連続安打で瞬間的に打率3割に押し戻した。DH争いのライバルであるカブレラと松中は日本球界で実績もあり、新参者として懸命のアピールを続ける。
オープン戦最終ウイークでペーニャが激しい追い足を見せた。いずれも直球を仕留めて、来日初の猛打賞だ。2回はウルフの外角148キロを右前に落とし、4回は外角低めに体を傾けながら下半身を残して右翼線に運んだ。バットの先でボールの半分ほどしかとらえず、打棒が鈍い音を立てて折れた。それでも持ち前のパワーで押し込んだ。6回、谷元からの二塁打はフルカウントからの外寄りを引っ張り、強烈なライナーで左中間を割った。
三振率は5割前後を推移してきたが、この日はゼロ。凡退した最終打席を迎える直前、一時的に打率3割3厘まで押し戻してみせた。藤井打撃コーチは「結果が上がってきている」とメジャー84発砲の上昇カーブにうなった。
7番左翼での出場に、井出外野守備走塁コーチは「他の選手との兼ね合いだが、基本線は内川の左翼」とした。ペーニャに打席数を与えるため、内川を暫定的に右翼に回す特別シフトは練習試合を含め3度目。けがから戻った小久保が一塁を守るため、ペーニャはカブレラ、松中とのDH争いに勝ち抜いて開幕スタメンをたぐり寄せるしかない。
ライバル2人は結果が求められる立場でないものの、2人が打率1割台なら印象点では新助っ人に分がありそうだ。もっとも課題はある。秋山監督は「日本の投手は直球に自信があっても7割が変化球でくる。日本は緩急の幅が大きいし、それに対応しないと」と話している。この日安打を引き出したウルフ、谷元は直球系の攻め。シーズンなら弱点と指摘される変化球を中心にくると予想され、猛打賞の結果だけをうのみにできないのも事実だ。
「オープン戦のためにやってる選手はいない」が口癖のペーニャは当たり前のように試合後、無言を貫いた。【押谷謙爾】



