<オープン戦:ロッテ3-5西武>◇22日◇QVCマリン

 西武石井一久投手(38)が、開幕ダッシュのキーマンになる。ロッテ戦に先発し、5回を2安打1失点。「自分の投げたい球の確率が上がってきた」と安定した投球を見せた。日程上の都合で、開幕ローテーションは涌井、十亀、岸、西口、牧田の5人で回すことが有力。背中痛から復帰した岸の状況も踏まえ、起用法は明言しなかったが、昨季、日本ハムとのCSでセットアッパーとして活躍した左腕に、渡辺監督は「(昨年)そういう場面でいけるというものを見せてくれた。そういうところで投げる可能性は高い」と、期間限定セットアッパーの可能性を示した。

 守護神ゴンザレスを軸に、新加入のウィリアムス、マイケル、経験豊富な星野、岡本篤が名を連ね、好投を続ける松永、新人の小石、武隈、野上と層の厚さは群を抜く。渡辺監督が「後ろのピッチャーがいいからね」と評価する救援陣に、石井がセットアッパーとして加われば、最強救援陣が構築される。杉本投手コーチも「チームにとって大きな存在」と信頼。6連戦が始まる4月中旬からは先発を6人で回す方針で、6人目に石井が加わることが予想される。石井も「(起用法は)監督が決めること。期待に応えられるようなものを作っていきたい」とフル回転に備える。【久保賢吾】