<日本ハム3-1オリックス>◇5日◇札幌ドーム

 オリックス岡田彰布監督(54)が、日本ハム中田への被弾に激怒した。1点を追う8回2死で、香月が失投を左翼席に運ばれた。2点差で相手を楽にして、3連勝に失敗。指揮官は試合後即、25分間のコーチミーティングを敢行。「わからんことが起きるわな。いろんな状況を考えたら、何をするか。絶対に点をやったらいかん場面。意味がわからん」とまくしたてた。

 本塁打厳禁の場面で、中田にお目覚め弾を献上。最終回の攻撃では1死から北川の打球にセンター陽岱鋼がダイビングキャッチ。指揮官は「1点差で陽が(リスクを冒して)あれだけ飛び込めるか?

 1球であれだけ野球が変わるんやから。そういうことよ。それがわかってない」と声を震わせた。

 チームは59年以来53年ぶりの開幕6試合連続ノーアーチ。ヒットでつなぐのが今年の形だが、この日は中田の1発に泣かされた。

 ▼オリックスの開幕6戦ノーアーチ

 阪急時代の59年以来、53年ぶり。59年は開幕8試合目、西鉄とのダルブヘッダー2戦目の7回に中田昌広が2ラン。河野旭輝も3ランを放った。当時の主力はほかにバルボン、本屋敷錦吾、投手は米田哲也、梶本隆夫ら。