4連敗中の広島野手陣は「無」になり、貧打を解消する。マツダスタジアムで行われた16日の全体練習で前田智徳外野手(40)や外国人ニック・スタビノア外野手(29)も含め、野手16人全員がアメリカンノックを受けた。コーチ兼任の石井琢朗内野手(41)が先陣を切ると、いきなり欽ちゃん走りを披露。「練習でバカになれないと、試合で腹はくくれない」と体を張って盛り上げた。ベテランに影響を受けたのか、小窪が上半身裸で芝生を駆け抜けた。両翼ポール間を5往復ダッシュするには、テンションを上げて乗り切るしかなかった。米国出身ながら?

 アメリカンノック初体験だったニックは「ランニングが多いね。初めてだよ」と苦笑いだった。

 高野手チーフコーチは「暗い雰囲気でやってもしょうがない。頭を無にして、現状を打破してほしい」と意図を説明。打線はリーグ最低の打率2割4厘で、最近5試合で5点しか取れていない。野村監督は「練習量はどこにも負けていない」と成果を信じ胸を張った。【鎌田真一郎】

 ◆アメリカンノック

 外野のポール間をダッシュし、センターを越えた付近で進行方向に放たれる打球を捕球するトレーニング。捕球が際どい打球が多く、捕れた本数を加算していく場合が多い。本塁からセンター方向に走りだす方法などもある。下半身強化に加え、精神面の鍛錬の意味合いも大きい。語源は定かではないが、広い外野を野球発祥のアメリカに例え、外野を目いっぱいに使ったノックだから「アメリカンノック」という説もある。