ヤクルトのオーランド・ロマン投手(33)が、神戸牛パワーで初体験を乗りきる。今日17日の阪神戦(ほっともっと神戸)に中4日で先発するが、米球界、台湾でも未経験のこと。馬力のありそうな風貌などから、当然のようにこなせるだろうと、由規の不調で生じた穴埋め役に指名された。しかし「言われた時はびっくりした」と、戸惑いも口にした。

 これまでの中4日での登板は、台湾時代に、先発し早い回で降板した後、中4日で短いイニングの中継ぎを経験したぐらい。調整法も手探りで「体調を整えるのは問題ない。精神面の準備がどうかと思っていたけど、前日にこれだけ落ち着いていたら大丈夫な気がする」と自己分析した。

 小川監督は「台湾で200イニング投げてるから、経験してるのかと思ったら、台湾では週1回しか投げてなかったらしいね。大丈夫かって聞かれても、やってもらうしかないんだから」と能力の高さにかける考え。ロマンは調整の最後の仕上げとばかりに「神戸牛を食べて備えたい」と、舌なめずりした。【竹内智信】