<ヤクルト4-1中日>◇24日◇神宮

 神宮は今年も鬼門なのか。中日森野将彦内野手(33)が右腰から背中にかけての張りを訴え5回に途中交代。今日25日に登録を抹消されることになった。代わりにトニ・ブランコ内野手(31)が昇格する。試合も投打に精彩を欠く内容で5連勝でストップ。首位も並ばれた。4年連続で負け越す神宮で、高木守道監督(70)もしかめっ面だ。

 鬼門の神宮、今季初戦で3番森野が負傷離脱した。3回に、かろうじて止めたハーフスイングで右腰から背中にかけて強い痛みを訴えた。打席は力ない三邪飛。痛みを我慢しながら5回裏まで守ったが、指揮官に限界を申し出た。

 高木監督

 このメンバーで(森野が)抜けたら痛い。代わりはおらんもんな。

 将も表情を引きつらせた。森野は試合中に都内ホテルに帰宿。トレーナーから電気治療を受けた。だが状態は思わしくなく、今日25日に出場選手登録を抹消され、名古屋市内で精密検査を受けることが決まった。代わりに復調気配のブランコが昇格してくるが、3番打者の離脱は大きな痛手に違いない。打線の組み替えも迫られる。

 神宮への苦手意識か、初回からミスが連発した。先発山井が連打と暴投でピンチを広げ、山崎が適時失策などで2点を献上。3回はミレッジ二塁打、バレンティン2ランと、いずれも初球を痛打された。谷繁も「2球で2点取られたのは僕のミス」。打線も、昨季はCSを含めて5勝1敗と相性のよかった館山に、暴投による1点しか奪えず、6連勝を逃した。

 高木監督

 今年も(神宮で)勝てんのやない。5連敗、始まるんじゃないか。

 将も自虐的に言った。神宮では4年連続負け越し中。首位もヤクルトに並ばれ、キーマン森野の離脱。後味の悪さだけが残った。【松井清員】