<西武2-12楽天>◇2日◇西武ドーム
楽天が必死のリレーで3連勝をもぎとった。今季初先発のベテラン左腕川井貴志投手(35)が4回1死までを2失点投球。後を受けた加藤大輔投手(31)が2回2/3を無失点に抑えて移籍後初勝利を挙げた。3番手以降も無失点で最後までしのぎ、抑えのダレル・ラズナー投手(31)が離脱したピンチを克服。先発全員の19安打で12得点の大爆発を見せた打線と、懸命の投球を見せた投手陣がかみ合った会心の勝利だった。
ど派手な快勝劇に楽天ベンチは最後まで沸いた。西武ドームの長い階段に息を切らせながら、帰りのバスに乗り込む首脳陣は口をそろえて勝利の意義を強調した。星野監督は「大きい、大きい」と声を上げ、田淵ヘッドコーチも「西武に2連勝は大きいよ」とうなずいた。快勝の原動力となったのは19安打12得点の打線だったが、それを支えた投手リレーも価値ある仕事ぶりだった。
苦しい投手の台所事情を懸命に補い合った。この日の試合前、ラズナーが股関節の違和感で出場選手登録を抹消された。全治などの詳細は不明で、今後に向けては不安が漂う。エース田中に加えてクローザーまで離脱する緊急事態は、残った全員で力を合わせて乗り越えるしかなかった。
今季初先発の川井は大量得点に支えられ、序盤の3回を無失点で乗り切った。4回に3安打で1点を失うと、2番手の加藤大が1死二、三塁から登板。片岡の犠飛で2点目は与えたが、6回までを危なげなく無失点に抑えた。その後も小山伸、片山、土屋のリリーフ陣が無失点で乗り切った。最後まで気を緩めることのないリレーが、西武打線に反撃の口火となる得点を許さなかった。
加藤大は移籍後初勝利となった。去年はプロ入り後初めて1軍登板なしに終わり、オフには自ら出場機会を求めて自由契約の道を選んだ。9年間過ごしたオリックスを離れ、新天地で再スタートを切っているかつてのセーブ王は「去年の悔しさがあって今がある。今は胸を張って投げている。今日の勝利でやっとイーグルスの一員となれた気がします」と記念すべき1勝をかみしめた。
牧田、岸の2枚看板を攻略し、3連勝で借金を1まで減らした。投手陣を好リードで支える嶋は「3連勝できたのは大きい。明日も美馬が勝ってくれるだろうし、西武に3連勝していきたい」と威勢よく言い切った。打線の頑張りにバッテリーが応える相乗効果で、楽天が勢いに乗った。【大塚仁】



