<阪神2-1巨人>◇5日◇甲子園
いきなりの長打で勢いつけたで~。阪神和田監督の貧打解消策で切り札の「1番鳥谷」が1回の二塁打出塁で突破口を開いた。前日の4番金本に続く打線改造。今日も難敵、巨人沢村が立ちはだかるだけに、和田スペシャルのベストオーダーでぶつかっていく。
これが貧打解消の最終形か。4番金本に続き、和田監督が連日の決断だ。鳥谷敬内野手(30)が改造打線のリードオフマンに指名された。チームでただ1人だけ、3番の打順を動かなかったが、31試合目で持ち場を移した。
鳥谷
3番でも1番でも初回に回ってくる。特別な気持ちはない。ランナーがなかったら、出塁する。それは変わらない。何とか最初に点が取れてよかった。
今回の9連戦だけで無得点試合は5度もある。先頭打者にかかる重圧は計り知れないが、鳥谷の平常心に変化はなかった。
1回に左腕内海から右翼線の二塁打で、いきなり口火を切った。平野の犠打で三塁に進み、マートンの遊ゴロでホームを踏んだ。1番起用でさっそく待望の先制点を演出した。再び先頭打者で迎えた3回にも中前打で出塁。得点にこそ結びつかなかったが、腰の重い打線を動かした。
指揮官が温めていた「切り札」と言える。1番鳥谷-3番マートンの構成は、オープン戦で試していた。
和田監督
足もあるし、出塁率も高い。リードオフマンとしての素質がある。いずれは1番に置きたいと思っていた。下位のランナーが出た時に、トリでかえせる。
選球眼の良さも立ち上がりの投手攻略に有利に働く。回が進めば、ポイントゲッターとしての役割も果たせる。マートンの負傷離脱や1番平野が好調だったこともあり、実現はずれ込んだ。今季初の借金生活に突入したタイミングで切り札を出し、勝利を呼び込んだ。
和田監督
流れを変えるために、思い切っていった。現時点で、今のオーダーはベストだと思う。
指揮官にして最良と言わしめた「1番鳥谷」。これが逆襲の一手になる。【田口真一郎】



