<阪神7-3DeNA>◇23日◇甲子園
44歳アニキがメモリアルな1発で勝利を運んできた。1回2死一、二塁。阪神金本知憲外野手(44)が、DeNAブランドンの変化球をライナーで右翼ポール際に運んだ。逆転の4号3ラン。あまりに打球が速く、大歓声が一瞬遅れたほどだった。
「チャンスはつくったけど2人が倒れて、悪い雰囲気だったんですが、ここは1つ、新井のために打ってやろう…、とは、まったく思っていませんでした!」。お立ち台では弟分の新井貴をいじりながら、心地よい感触に酔った。この1発で通算474本塁打となり、阪神OB田淵幸一に並ぶ歴代10位。1508打点でも大杉勝男を抜いて歴代8位とランクアップした。
「阪神OBの中で一番多く打っている方なので並べてうれしいですし、1日も早く抜きたいと思います」。長いプロ野球史で10傑に数えられるまでになったのも、2513試合を戦う肉体があったからこそ。金本の「鉄人」ぶりは、医学も裏付ける。今年4月、京都府立医大の吉川敏一教授が阪神の金本、新井貴、藤川の3人に血液検査をした。その中で、金本だけが前年より2倍も成長ホルモンが増えていたという。成長ホルモンは筋肉を修復し、増強させる役割を果たす。44歳にしてそれが倍増した事実にアンチエイジングの権威である吉川教授をも驚かせた。
金本は「個人のことより、チームで1番になれるようにしたい。もっといいところで1本でも多く打ちたい」。勝率5割ラインを抜け出せないチームの逆襲の要となる。【鈴木忠平】
▼金本が初回に逆転3ラン。通算本塁打は474本となり、歴代10位の田淵(西武)に並んだ。通算1508打点で大杉(ヤクルト)を抜いて歴代8位に進出した金本は、通算安打数が2495本で歴代7位。現在、本塁打、打点、安打の3部門すべて10傑入りは王(巨人)野村(西武)門田(ダイエー)張本(ロッテ)金本の5人で、大学出身では金本だけだ。金本はまだ今季4本塁打だが、6月5日の2号が先制、8日の3号が逆転、23日の4号が逆転。今季、逆転本塁打を2本以上打っているのはバレンティン(ヤクルト=3本)と金本しかおらず、44歳の大ベテランが頑張っている。



