<ソフトバンク7-6日本ハム>◇23日◇福岡ヤフードーム

 日本ハムが痛恨の逆転負けを食らった。ソフトバンク戦の連敗脱出が見えた、3点リードの8回。栗山英樹監督(51)は満を持してセットアッパー増井浩俊投手(27)をマウンドに送った。シナリオ通りの展開だったが、「増井も、ああいう時があるということ」。昨年、中継ぎに転向して以降、自己ワーストの4失点。「3点差あって、自分にスキがあった」と、悔やんだ快速右腕がまさかの撃沈で、白星を逃した。

 流れに飲み込まれた。増井は1死後に連続四球を与えた。「高めに浮いてしまって修正しようとしたけど、どんどん真ん中に集まってしまった」。2死までこぎ着けるも、制球が定まることなく9番高谷からの3連打で逆転を許した。同点適時打となった明石の当たりは一、二塁間へのゴロ。一塁手岩舘が頭から飛び込んだが捕球できず、グラブに当てて打球方向が変わる不運も重なった。

 主導権を、いつの間にか失っていた。3回までに5得点。相手のミスにつけ込み、スクイズも決まるなど完全に日本ハムペースだった。しかし、6回以降は潮目が変わった。相手リリーフ陣に完璧に封じられ、8者連続三振も喫した。にわかに漂った嫌なムードが、勝負どころで形となって表れた。栗山監督は「前半で、もっと点が取れた。そこで取れなかったから、ああいう流れになった」と、表情を曇らせた。

 交流戦11位と元気のなかったソフトバンクに、これで6連敗。今季の対戦成績は1勝7敗となった。「苦手意識はないけど、相手は日本一のチーム。なかなか勝たせてもらえない」と、指揮官も悩ましげだ。今日24日は相性の悪い大隣が先発してくる。今後のシーズン、さらにはクライマックスシリーズを見据えても、やられっぱなしではいけない。【木下大輔】