広島前田健太投手(24)が25日、同い年となる日本ハム斎藤佑樹投手(24)との“共投”を熱望した。オールスターのファン投票結果が発表され、2位の巨人杉内に約9万票差を付けて、2年ぶり2度目の出場を決めた。ファン投票1位の先発投手は球宴第1戦で登板することが慣例。日本ハム斎藤と先発として投げ合い、祭典に花を咲かせる。

 2年ぶりの吉報が届いた。25万2892票。前田健が、セ・リーグ先発部門の1位に輝いた。セ界の投手で最も愛されている右腕は、顔を赤らめさせ、照れながら心境を語った。

 「うれしい気持ちと、正直ビックリしています。2年前は成績もすごくよくて、途中から選ばれると思っていました。今年はもしかしたら、難しいかなと思っていたので、今回の方が喜びがあります」

 防御率はリーグトップの1・51。ファン投票1位も不思議ではないが、一番驚いていたのは本人だった。春先にノーヒッターとなりながら、第1回の中間発表では巨人杉内、DeNA三浦、中日山本昌に次いで4位と出遅れ。しかも投票期間中にライバル杉内がノーヒットノーランを達成したにもかかわらず、最終的には2位に9万票差を付ける圧勝だった。

 一方、パ・リーグ先発のトップは日本ハム斎藤。全国区の知名度を誇る“同級生”だ。これまでに対戦したのは09年11月に東京ドームで行われた、U-26NPB選抜対大学日本代表の1度のみ。ともに、先発したが1イニングだけの登板だった。

 「シーズンでは投げ合ってないし、投げ合えれば、負けたくないというか、盛り上がってほしい。同級生で投げ合えれば、うれしいですしね」

 巨人坂本は落選し、黄金世代でのファン投票選出は2人のみ。「同年代で盛り上げていきたい」と、常々口にする右腕は、ファンを魅了するため、球宴用の投球スタイルを明かした。

 「力勝負を見せたいです。最近150キロ出ていないので…、出ればいいですけど。短いイニングなので、全力で行きます」

 初出場した10年の球宴で、当時自己最速の150キロをマークした。晴れ舞台では、海を渡ったダルビッシュ(レンジャーズ)や、和田(オリオールズ)とも投球論を語り合った。「僕にはプラスしかない」と、若きエースにとっても成長させてくれる場でもある。

 今後も中5日でフル回転を続ければ、シーズンは前半戦最終戦の7月18日中日戦(マツダスタジアム)に登板する可能性が高い。そうなると、中1日で迎える20日の第1戦(京セラドーム大阪)を回避し、第3戦(盛岡)での登板が有力。同い年佑ちゃんとともに、夢の球宴で日本を元気にする。【鎌田真一郎】