シンジられな~いサプライズ、この奇跡にあやかれ!?

 陸路、名古屋に乗り込んだ阪神ナインが、サッカー界のビッグネームと遭遇し、車中でたっぷりパワーをため込んだ。

 東京行き新幹線を待つ新大阪駅のホームに、情報が駆けめぐった。若虎たちが乗り込むはずのチーム便。1駅前の新神戸から、英プレミアリーグの名門マンチェスターUと正式契約した日本代表FW香川真司(23)が乗り込んだというのだ。

 約22億円のビッグ契約で移籍したスーパースターがいるのは8号車らしい…。サッカー好きの大和内野手(24)は「香川ですか?」と興奮しながら、手元の乗車券を確かめた。「ぼくは…9号車です」。号車違いにがっくり肩を落とし、盛り上がりも冷めてしまった。

 だがここで、奇跡は起きた。偶然にも、お目当ての香川はナインと同じ9号車に座っていた。しかも座席は、明日27日に先発予定の岩田稔投手(28)の前。ニアミスどころかピッタリマークの超接近で、乗りに乗っている男のオーラをたっぷり吸収しながらの移動となった。

 長らく鬼門として苦しむナゴヤドームで、リーグ首位の中日を倒すのに必要なのは、香川ばりの突破力と決定力。W杯出場を目指すザック・ジャパンの背番号10イズムで、和田阪神が敵地を疾走する。