<ソフトバンク0-0オリックス>◇26日◇福岡ヤフードーム

 ソフトバンクに、頼もしい先発の柱が戻ってきた。岩崎翔投手(22)が7回まで6安打を浴びながら無失点。今季先発11試合目で初めて失点せず、バトンを渡した。

 7回1死一、二塁のピンチも1番スケールズ、代打北川をこの日の勝負球フォークで空振り三振に仕留めた。「7回のピンチは気持ちでなんとか乗り切りました。結果を出せた中継ぎの時と同じ感覚で投げました。体力的にはきついところもありましたが、直球と緩い球とで力の入れ具合を変えたり、長く投げる工夫もできた」。

 先発で3連敗を喫するなど不調に陥り、交流戦限定で中継ぎに転向した。5試合に起用され、9日広島戦で1点を奪われたが以後4試合は打者17人で1人の走者も許さなかった。きっちり再生し、先発マウンドに帰ってきた。

 この日奪った9三振の決め球はすべてフォーク。腕を振り、最速150キロの直球が走ったことで、フォークも生きた。今季2度目の先発バッテリーを組んだ高谷が優先的にフォークを使い、オリックス打線を惑わせた。4打席連続三振を奪われたスケールズは「どうこういうものではない」とお手上げだった。

 秋山監督も「今季一番いい投球だった。また違う岩崎だった。このスタイルでいったらいい」と目を細めた。2戦連続の無得点では延長10回ドローに持ち込むのが精いっぱい。5位西武に0・5差に迫られた。これからの逆襲に、連戦の頭を任せられる新火曜日の男の誕生は、何よりの収穫だった。【石橋隆雄】