<中日3-1阪神>◇26日◇ナゴヤドーム
待ってました。あの「K」がよみがえった。阪神久保田智之投手(31)が昨年7月16日以来の1軍マウンドで躍動した。3番手で登板し、1回無失点。3人斬りで復活を印象づけた。スコアボードには150キロを表示。守護神球児が右膝負傷で離脱しているだけに、期待が膨らむ。再び救援陣の一角として輝いてくれ。
かつてのリリーバーに、豪腕の面影がよみがえった。高橋周への5球目、力のある直球を投じた。スコアボードには150キロの表示。左翼席に陣取った虎党から大きな歓声が起こる。今季初登板の久保田が1回無失点で復活を印象づけた。
久保田
投げられてホッとしています。最初としては良かった。
昨年7月16日横浜(現DeNA)戦(横浜)以来の1軍マウンドを踏みしめた。7回に渡辺からスイッチし、先頭井端を二ゴロ。続くルーキー高橋周は、フルカウントから133キロスライダーで空を切らせた。最後は谷繁を外角直球で遊ゴロに打ち取り、3人斬り。持てる実力を存分に見せつけた。
リーグ優勝した05年からウィリアムス、藤川とともに勝利の方程式「JFK」として君臨。猛虎の投手陣をリードし続けた。07年はプロ野球記録の90試合登板で9勝3敗、46ホールド、防御率1・75。07、08年と2年連続で最優秀中継ぎ投手に輝いた。鉄腕と呼ぶにふさわしい活躍だった。
09年の右肩痛を乗り越え、10年に復活。昨季は小林宏、藤川と必勝リレー「トリプルK」として開幕1軍入りしたが、23試合の登板で、後半は2軍でくすぶり続けた。今季もキャンプは1軍だったが、開幕2軍。鳴尾浜で若手とともに、黙々と汗を流し続けた。
5月19日2軍交流戦・巨人戦での満塁斬りが、復活を予感させた。1点リードの8回無死満塁で登板し、投ゴロ併殺打と右邪飛で貫禄の無失点。開幕前は140キロ前後だった直球が、最速149キロをマーク。「スピードガン、おかしいでしょ」と豪快に笑い飛ばしたが、かつての輝きを取り戻し始めていた。
絶対的守護神藤川の離脱で訪れた1軍舞台。山口投手コーチは「続けていってほしい。駒として力になる」と過密日程の夏場を乗り切る戦力として期待した。20日の1軍合流時には「球児が帰ってくるまで、少しでも穴埋めができるように」と気合を入れていた。信頼を取り戻し、再び救援陣の一角として輝いてみせる。【岡本亜貴子】



