<日本ハム4-5楽天>◇27日◇東京ドーム
ヤングファイターズが連日の台頭だ。日本ハムは楽天に敗れ、2連敗を喫した。主力が故障、ケガで離脱する中、2年目の西川遥輝内野手(20)が4点差を追う7回に代打出場し、プロ1号となる2点本塁打を放った。前日26日には4年目の杉谷が初本塁打を放っており、フレッシュ戦力が連夜のアピール。8回には中田翔内野手(23)も9号ソロを放ち、若手が着実に台頭してきた。
敗戦の中にも、2本の希望のアーチが架かった。稲葉、金子誠、スレッジらベテラン主力野手が離脱している苦しい状況だが、ピンチはチャンスでもある。光ったのは高卒2年目の西川。7回無死一塁、代打起用に応え、初球の140キロストレートを右翼スタンドへライナーで運ぶプロ初本塁打。「ずっと感じはよかったけど、やっと一発でとらえられた。調子はよかったです。それが結果につながって良かったです」。高卒2年目での本塁打は、球団では00年の森本以来。故障者続きのチームに明るい光を差し込んだ。
ドラフト2位で入団した昨季は、右肩のケガに苦しみ、6月には内視鏡手術を受けた。復帰しても塁間を投げることさえできない状態で、やれる練習は限られる。必然的に、人一倍バットを振り込んだ。飛躍を誓った今季は開幕1軍入り。プロ初盗塁、初安打とステップを踏んだ。前日26日には2学年上の杉谷が初アーチ。「正直悔しかった。よくしてくれる先輩なんですけど、ライバルでもある。うれしかったけど悔しかった」。その思いをバットに乗せ、2試合連続のプロ初アーチという快挙につなげた。
1軍に再昇格した今月16日。すぐに食事に誘ってくれたのが中田だった。球場への行き来をマイカーで送り迎えしてもらったこともある。チームの話、野球の話、年齢が近い先輩に教えてもらうことは多い。その中田も8回、右翼へ1点差に迫る9号ソロを放った。「(杉谷)拳士も(西川)遥輝も必死にやっている。自分も負けないようにと思った。こういうときだからこそ若い力が必要。僕も含めて、気合の入った打撃をしていたら、チームも盛り上がると思う」。“若大将”として、4番として、全員の気持ちを代弁した。
リーグ戦再開後は1勝4敗。栗山監督も「若手の頑張りがあるのに、勝ちきってあげられない」と、危機感は募らせたが、絶望的な敗戦でないことは、終盤のスタンドの盛り上がりが物語っていた。【本間翼】



