<日本ハム7-3楽天>◇28日◇東京ドーム

 日本ハム二岡智宏内野手(36)が、かつての“庭”を、悠々と一周した。2回1死一塁、楽天塩見の初球133キロストレートを振り抜くと、打球は左翼席へきれいな放物線を描いた。「先制できてよかった。ちょっと詰まったけど、その分、上にあがった」。3試合ぶりの先制点をたたき出した。

 ユニホームは変わっても、東京ドームがよく似合う。初出場、初安打、初本塁打も満塁弾も、プロ入り初はすべてこの場所で決めた。通算173本塁打のうち、東京ドームで87本。日本ハムに入団した09年、移籍1号を放ったのも東京ドームだ。栗山監督は「この球場を知っている。特徴を捉えたスイングをしてくれた」と、目を細めた。

 プロ14年目。1月の沖縄での自主トレ中に痛めた右ふくらはぎは万全ではないが、練習では内野ノックも受ける。故障者だらけのチーム事情だけに「守備につかなきゃいけないことも出てくる。準備だけはしておかないと」と話す。

 チームは今日29日からの西武戦(西武ドーム)に備えてバス移動した。出発まではわずか20分。二岡は、バットを持って打撃練習を行うためにブルペンへとこもった。毎日欠かさないルーティン。「スタメンで出る難しさもあるし、代打で出る難しさもある。一概にどうとはいえない」。常に結果を求められる重要な役回り。規定打席には達していないが、打率は驚異の3割9分7厘だ。V奪回を狙うチームにとって二岡は欠かせない1ピースになっている。【本間翼】

 ◆二岡の日本ハム移籍1号VTR

 09年4月7日のロッテ1回戦(東京ドーム)で唐川からマーク。「7番・DH」で出場し、1点を追う5回に真ん中高めスライダーを左中間へ運んだ。先発出場を続けた開幕から16打席目での1発は、巨人時代に放った前年08年8月13日阪神戦(東京ドーム)以来の本塁打。3打数3安打と活躍し、開幕4戦目での09年シーズン初勝利に貢献した。