<日本ハム7-3楽天>◇28日◇東京ドーム

 楽天聖沢諒外野手(26)の球宴初出場が決まった。28日、マツダオールスターゲーム2012の選手間投票結果が発表され、聖沢は田中将大投手(23)嶋基宏捕手(27)とともに選出された。7月23日の第3戦は岩手県営野球場で、東日本大震災の復興支援として行われる。28日現在でリーグトップを独走する28盗塁、打率2割8分2厘のトップバッターが、5年目で初の大舞台に臨む。

 驚きの球宴出場だった。選手間投票での選出に、聖沢は「正直、選ばれると思ってなかったので、びっくりしました」と喜んだ。ともに戦っている選手から、外野手部門3位の205票の得票。「やっぱり選手から選ばれるというのは非常に光栄ですし、うれしいですね」と笑顔を見せた。

 「この成績で選ばれるとは思ってなかったです」。そう謙遜したが、開幕から不動の1番として打ちまくった。初球から積極的に打ちにいき、安打にする。そして走る。リーグ単独トップの28盗塁、得点圏打率もリーグ2位の4割7厘。5月上旬に3割5分を超えた打率は、交流戦で調子を落として3割を切ったが、リーグ戦の再開初戦、22日のロッテ戦では3安打を放った。2割8分2厘。復調が見えてきた中での朗報だった。

 東北を代表する球団の一員として特別な思いもある。7月23日の第3戦は岩手県営野球場で行われる。東日本大震災から1年3カ月。「まだ復興は続いていますし、東北のチームである楽天イーグルスの代表として、一生懸命にプレーをして勇気を与えられるように頑張りたい」と語った。昨年の球宴でも第3戦はKスタ宮城で行われ、エース田中-嶋のバッテリーで球場が沸いた。岩手のファンも楽天の選手への期待は大きいはずだ。

 この日、チームは負けたものの、聖沢は最終回に左前打を放ち5打数1安打。「5の0と5の1じゃ全然違いますからね。よかったです」と頬を緩めた。初の球宴に向け「打つこと、守ること、走ることの全てで、自分らしさを出していきたい」と意気込んだ。楽天の切り込み隊長は、縦横無尽に夢の舞台を駆け回る。【斎藤庸裕】