<中日4-1阪神>◇28日◇ナゴヤドーム

 竜の前では、虎は猫になるのか?

 中日に軽~くひねられ、和田虎の同一カード3連敗。今季対戦成績は1勝7敗1分けとなった。借金は3に膨らみ、首位中日とは9ゲーム差。消費税と同じで、マイナス要素の数字が増えるのはゴメン被りたいところ。阪神和田豊監督(49)は「悔しさを持っていけば、まだ巻き返しが利く時期だから」と話した。その言葉、信じたい。

 指揮官は厳しい表情であえて負けを認め、雪辱への思いを込めた。同一カード3連戦3タテを今季初めて食らい、鬼門ナゴヤドームでは5敗1分けといまだ勝ち星がない。重苦しいムードに抗うように、ハッキリと言葉を続けた。

 和田監督

 この3連戦で言うと、走塁であったりケース打撃であったり、ほとんどのところで負けている。前進守備のケースで何本も頭を越されている。そういうところを、もう1回チェックしないと、上位のチームと戦っていけない。

 この日も竜はスキがなかった。3回に先制点を奪われた場面は3回1死三塁。虎は前進守備を敷いたが、3番和田の詰まった遊ゴロに、三塁走者荒木が抜群のスタートを切る。ホーム返球すらさせない走塁で試合の主導権を握られた。

 同点で迎えた勝負どころの7回にも、強さを見せつけられた。先頭の6番井端に中前打を許すと、7番森野にはランエンドヒットで食らいつかれて右翼線二塁打。無死二、三塁から内外野ともに前進守備を敷いたが…。8番谷繁を1ボール2ストライクと追い込みながら、メッセンジャーのスライダーが低め要求に応えられず高く浮いてしまった。無情にも右中間を深々と破られ、勝ち越しの2点を献上した。

 さらに、だ。1死三塁から1番荒木がフェンス際に浅い右邪飛を打ち上げる。ここで三塁走者の41歳谷繁がスルスルとスタートを切り、9→4→2のホーム送球は間に合わず。どこまでもしたたかな野球を、当たり前のように披露された。

 一方の虎は前日27日、鉄壁を誇る二遊間がまさかのミスを犯し、暴投による失点、走塁ミスなど自滅する形で完敗。記録に表れないミスも含め、苦戦を強いられている。

 和田監督

 3タテを食らった悔しさを持っていけば、まだ巻き返しが利く時期だから。

 下を向いている暇はない。この3連敗を心に刻み、必ず発奮材料に変える-。指揮官は強い決意を胸に、名古屋から東京に決戦場を移す。【佐井陽介】