<広島2-1DeNA>◇29日◇マツダスタジアム

 広島前田健太投手(24)が、結果で感謝を示した。お立ち台で、マツダスタジアム全体を見渡し頭を下げた。「ファンの皆さん、オールスターで投票してくれてありがとうございました。出られることがうれしいです」。地元では4月18日DeNA戦以来の勝利。感謝と勝利の喜びをファンと一体となって味わった瞬間だった。

 初回からラミレスの左犠飛で先制点を与える。6回まで毎回安打を浴び、今季最多となる9被安打。それでも走者を背負っても簡単に崩れない。「そこまで悪いとは思わなかった」と気持ちには余裕があった。7回1失点。巨人杉内と並んでハーラートップタイとなる8勝目を挙げた。

 一時は3勝差をつけられた目下のライバルに勝利数で追いつき、防御率1・50と並んで投手部門2冠だ。「杉内さんとは間が空いていると思っていたが、順調に勝ち星を重ねられた」と素直に喜んだ。

 プロ通算でも50勝目と節目を迎えた。「早くはない。遅いと思う。そこまで意識している数字ではない。100勝も通過点になると思う」。野村監督は「ヒットを打たれても粘り強く投げていた」と評した。チームはまだ借金を抱えた状態。上位進出を果たすために、マエケンが暑さの増す広島でフル稼働する。【中牟田康】