<巨人2-1中日>◇29日◇東京ドーム

 巨人との首位攻防第1ラウンドは、守道竜の完敗だった。沢村らの前にわずか5安打で、得点は敵失の間の1点だけ。「5番までノーヒットやろ?

 こんなん初めてやない?

 6番以下じゃ、そう(点を)取れんよ」。高木守道監督(70)は歩みを止めず、吐き捨てるように言った。

 3番森野の復活オーダーが不発に終わった。不調で控えに回っていたが、先発復帰した前日28日の阪神戦で2安打。大事な3連戦初戦の起爆剤として、16試合ぶりに3番で起用した。だが、4打席とも自分のスイングをさせてもらえなかった。「今日の(沢村の)内容なら(何番でも)一緒や。いい投手にかかったら打てん」。竜の将は自分を納得させるように語気を強めた。

 巨人戦は4月19日以来、約2カ月半ぶりだった。当時の巨人は開幕ダッシュに失敗。だが、交流戦で一気に盛り返し、この2カ月間「やっぱりジャイアンツは強い」と警戒感を強めていた。そして「オールスター前までのポイント」と位置づけた“強い巨人”になってからの初対決。「点が取れそうもなかったから仕掛けていかんと」。5回の好機で中田賢に回ると、代打山崎を送った積極勝負も及ばず、力負けした。

 ナゴヤドーム11連勝で乗り込んだ勢いはどこへやら。内弁慶も気がかりだ。今季主催試合は24勝6敗5分けと圧倒的勝率を誇るが、敵地では12勝16敗5分け。東京ドームでは昨年から1分け6連敗で、今季は神宮も含めて5敗2分けと東京での勝ち星がない。

 「勝つには打つしかない」。攻撃陣に奮起を求めた。連勝は4で止まり、巨人には1差まで迫られた。2戦目の先発にも難敵の杉内がくる。だが、敵地で負け続けては、3連覇も厳しくなる。【松井清員】