<楽天8-4ソフトバンク>◇6月30日◇Kスタ宮城
楽天は余裕の8-0大勝のはずが、9回に4点を失った。星野仙一監督(65)は「喜びが半減した」と苦笑交じり。「アウトが欲しい、欲しいで。じっくりいけばいいのに」と、矛先を捕手のルーキー岡島豪郎捕手(22)に向けた。プロ初適時打を記録した打撃より、完封を意識したヒメネスを投げ急がせた守りの責任を指摘した。それでも「楽しみだね。毎日、勉強だ」と話す顔は柔和だった。
岡島は先月20日に1軍初昇格後、この日を含め9試合で4度スタメンマスクをかぶった。正捕手嶋が離脱中。小山桂に続く第2捕手だが、2軍でも1試合フルにかぶったのは3試合だけ。抜てきの理由を、星野監督は“食材”にたとえた。
星野監督
2軍から「今が旬です」と上がった。鮮度を保つなら、冷蔵じゃなく冷凍だ。だけど、冷凍すると解凍に時間がかかる。ベンチに置かず、すぐに試合で使った方がいい。
岡島に限らず、今季は榎本、定岡ら若手を昇格後の早い段階で起用。定岡のように、昇格即スタメンの例もある。ベンチに置くだけなら、冷凍と同じ。2軍で結果を出した“食材”は、旬のうちに使う。
狙いは全体の活性化にある。昇格即起用で、2軍選手に「張り合いが出る」。こうも言った。「1回落ちたら、なかなか上がれないようにしたい」。昨季は1軍と2軍を行き来する顔触れが、ほぼ固まっていた。就任2年目。「若い選手を使うのは怖くない」と力説する抜てきにより、選択肢が広がった。2軍を含めたチーム内競争が、好調の一因でもある。【古川真弥】




