守護神の復帰登板は雨で持ち越された。右膝の負傷で2軍調整中の阪神藤川球児投手(31)は、実戦復帰する予定だった1日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦が雨のため中止となり、甲子園の新室内練習場で練習を行った。入念にストレッチをした後、ダッシュやキャッチボールを行い、その後ブルペンに移動した。試合がなかった分、多めの70球をしっかりと投げ込んだ。

 今後の予定について、藤川は「どこで投げるのかは、首脳陣やトレーナーが決めることです。足の状態も見ながらになってくる」と、慎重な姿勢を崩さなかった。

 予定通り登板できていれば、明日3日からの広島戦(松山)での昇格というプランもあったが、山口1軍投手コーチも「何かの形で実戦をやるんじゃないか」と話しており、この日の雨天中止で復帰がずれ込むことが濃厚。3、4日には育成試合ソフトバンク3軍戦(皇子山)が予定されているが、そこでの登板の可能性は低く、明日3日にもシート打撃などで実戦形式を取る見込み。29日に続き、この日もリリーフ陣が崩壊しての敗戦。投手キャプテンの復帰が待たれる。