“吉兆”ユニホームが復活する。広島は2日、「レジェンドユニホームシリーズ2012」で着用する復刻ユニホームを披露した。リーグ初優勝した75年からの2シーズンで着用した、青を基調とした縁起物。モデルを務めた前田健太投手(24)は「強い時代のユニホームなので、新たな強い時代をつくります」と力強く語った。8月24日阪神3連戦(マツダスタジアム)と、同31日からの阪神3連戦(甲子園)の6試合で着用する。

 感動がよみがえる。1975年10月15日、球団創設26年目で悲願のリーグ制覇を達成し、当時39歳だった古葉竹識元監督が後楽園の宙に舞った。歓喜の瞬間に、身にまとっていたのが青いユニホームだった。

 球団史にさんぜんと輝く、黄金時代だ。首位打者を獲得した山本浩二、衣笠祥雄、盗塁王の大下剛史らが攻撃の軸となり、投手陣では外木場義郎が20勝を挙げ、最多勝のタイトルを獲得し、池谷公二郎も18勝を挙げる活躍だった。

 広島に「赤」のイメージが定着し始めた時期でもある。球団初の外国人監督ルーツが、闘志を前面に出すため帽子、ヘルメットを紺から赤に変更した。そして、36年ぶりの時を越え、新黄金時代を迎えようとする今、復刻ユニホームとして帰ってきた。モデルとして登場した、投打の軸となる3人とも重圧を感じ取っていた。

 前田健

 強い時代のユニホームなので、新たな強い時代をつくりたい。

 野村

 初優勝のユニホームと聞いて、すごくうれしい。好きな色だし、いいプレーがしたい。

 堂林

 重みを感じます。試合で着たら、気が引き締まります。

 基調の青とともに、紺色のアンダーシャツと、クラシックスタイルのストッキングが特徴的だ。3人が生まれる前の70年代スタイルに、前田健が「堂林は似合っているけど、野村は足の短さが際立っている」と、見慣れない姿にツッコミを入れる場面もあった。

 着用するのは8月24日阪神3連戦と、同31日からの阪神3連戦の6試合。上位進出のためには、必ず乗り越えなければならない相手だ。先人たちの魂を引き継ぎ、新たな黄金時代を築き上げる。【鎌田真一郎】