<ヤクルト12-3中日>◇5日◇神宮
ヤクルト・ラスティングス・ミレッジ外野手(27)のバットが止まらない。前日3本塁打のバレンティンに負けじと、1番打者が奮起した。1点を追う3回2死から四球で歩いた館山の後を受け、初球をフルスイングして左翼席へ9号逆転2ランをたたき込んだ。「完璧なスイング。来日して一番の当たりだった」という会心の打撃だったが、8回にはその上を行く左翼席上段への10号2ランでとどめを刺した。3連勝を呼ぶ5打数4安打4打点。一足早い神宮での花火大会に、いつまでも東京音頭が鳴りやまなかった。
ここにきて急激に調子を上げてきた。リーグ戦再開から10試合連続安打をマークし、その間の打率は4割6分7厘。自身の好調ぶりに「来日1年目だし、慣れてきたというのはあると思う。でも自分は毎年3月や4月はあまり数字が良くないんだよ」とさらりと言ってのけた。さらには「これからの時期にかけて調子が上がってくる。いつものシーズンだよ」と頼もしい言葉も続けた。好調な1番に引っ張られ、打線全体も10試合で計73得点の破壊力を身に付けてきた。
「理想のチームメート」と評する僚友バレンティンが大きな刺激となっている。ミレッジは「ここがダメなどと気付いたことを言ってくれる。いいコミュニケーションができているよ」と先輩に感謝した。小川監督も「オープンスタンスにしてから打ちだした。明らかに飛んでいる」と驚きの声を上げた。バレンティンも適時二塁打を含む2安打を放ち、先発野手が全員安打をマーク。新天地で切磋琢磨(せっさたくま)を続けるうちに、ミレッジは恐るべき助っ人へと進化を遂げている。【大塚仁】



