<広島9-4ヤクルト>◇7日◇マツダスタジアム

 ガンガン行くんじゃ!

 広島が丸佳浩外野手(23)と岩本貴裕外野手(26)のアベック弾で3位ヤクルトを粉砕した。まずは2点を追う2回無死二、三塁から丸が逆転3号3ラン。さらに2死満塁から岩本が3点適時二塁打を放った。岩本は7回にもダメ押しの4号ソロをたたき込んだ。チームは今季最多タイの14安打で、今季2度目の4連勝。Aクラス入りへ、勢いが止まらない。

 2人の「ガン」が打のヒーローだ。球場の沈んだ空気を吹き飛ばしたのは、丸だった。2点を許した直後の2回無死二、三塁。増渕の得意球シンカーが外れ、2ボール1ストライクとなると、狙い球を直球1本に絞った。予想は的中。内角高めの獲物を仕留めた。打球は右翼スタンド中段へ。5月6日ヤクルト戦(神宮)以来の1発は、逆転の3号3ランとなった。

 丸

 風が吹いて良かったです。得点圏で増渕さんはシンカーが軸だけど、3球目のシンカーがボールになって、ストレートオンリーで絞っていました。

 攻め手を緩めない打線は、さらに2死満塁の好機をつくる。「ガンちゃん」と呼ばれる岩本が、4番の仕事を見せた。増渕のシンカーを泳ぎながら左中間へ運んだ。3人の走者がかえり、この回6安打を集中し、一挙6点を奪った。

 岩本

 前の打席で見逃し三振だったし、みんながつないでくれたので、いい結果になって良かった。

 岩本は7回にはダメ押しの4号ソロを放った。この日は3安打4打点の大暴れ。今季5度目の猛打賞をマークした。試合後、ヒーローに渡されるスラィリー人形のプレゼンターが、母校広島商の後輩というプチサプライズもあった。

 主導権を握った2回、伏線があった。攻撃前、首脳陣は早くも円陣を組み、反撃の準備を整えた。1回の攻撃を見た野村監督は「ランナーが出て、クイックのときにタイミングが遅い」と打撃コーチに伝えた。的確な指示とともに、勝利への執念も選手に伝わった。

 今季最多タイとなる14安打の猛攻。4月3日から6連勝して以来となる4連勝を飾った。3位ヤクルトに4ゲーム差と詰めより、Aクラスを射程圏内にとらえた。【鎌田真一郎】