<日本ハム5-8ソフトバンク>◇8日◇札幌ドーム
ごちそうさま、北海道。ソフトバンクが今季最多タイ17安打8得点で日本ハムに快勝した。3連戦合計でなんと45安打と打線が急激に回復し、昨年から続く札幌ドームでの連勝を9に伸ばした。「北海道祭り」と題した相手方の恒例イベントを猛打でジャック。前半戦ラストを飾る明日10日からの9連戦に弾みをつけた。
昼は白星、夜は大地の恵みで満腹になった。打つわ打つわで、3連戦の初戦に続く、17安打で圧勝。すべて2桁安打で計45本も放ち、この間のチーム打率は3割8分1厘だ。「つながった。どんどん上がってきている。みんなが調子を上げてくれればいいよ」。勝利欲を満たされ、秋山幸二監督(50)も上機嫌で大手を振って歩いた。
みんな「ハム料理」が好きだ。2回は4連打を含む6安打で一挙4点を先制。5回は松中、内川、小久保の3連打で中押し。8回も5安打で3点とだめを押した。前回6月24日の対戦で抑えられた先発ウルフを6回途中でKO。猛打賞で3打点の松田宣浩内野手(29)が対策の一端を明かした。
「ウルフは反対方向へのヒットが多いので、それを意識した。強振するとボテボテの当たりになるから、コンパクトにした」
前ロッテ金泰均(キム・テギュン)の名前をもじって、「マエ・テ・ギュン打法」と自ら命名するように、もともとはポイントを体の前に置く。ただウルフは打者の手元でボールを動かすタイプだけに、この日ばかりは「ウシロ・テ・ギュン」に変更。8回の榊原からの右前を含め、すべて中堅から逆方向へ飛ばした。打率、安打、打点の3部門でチームトップの男が柔軟な対応で攻略に成功した。
それにしても札幌ドームで負けない。昨年から9連勝。それも松田が解説する。「前まではダルビッシュにやられて、いい球場ではなかったけど、今は勝てるイメージがあります」。自分たちが積み重ねた白星で、敵地なのに自信が満ちてきた。おまけに今カードは「北海道祭り」。相手は大地の実りを表現した黄金色のビジターユニホームでプレーし、球場で「なまらうまいっしょ!
グランプリ」が開催される人気企画。それをソフトバンクが2勝1分けで主役を張った。ご当地グルメはくしろザンギ(鶏空揚げ)がファン投票で1位ながら、鷹ナインにとってはハム料理が「ばりうま!」だったに違いない。
北の大地で勢いを取り戻したが、秋山監督は「これが続くかどうか」とくぎを刺すのを忘れなかった。まだ借金4の5位。勝ってかぶとの緒を締めた指揮官に慢心はない。【押谷謙爾】



