<西武9-5楽天>◇8日◇西武ドーム
楽天銀次内野手(24)が、同じ岩手県出身の西武菊池から3打数2安打2打点で、力の差を見せつけた。第1打席で遊撃内野安打を放ち、1点を先制された直後の2回は2死一、三塁から2点適時三塁打。試合には負けたものの、菊池との同郷対決を制した。高卒7年目でレギュラーを勝ち取った2番打者が、プロの先輩として貫禄を示した。
強烈な打球だった。銀次が2回の第2打席で快音を響かせた。2死一、三塁、西武菊池の145キロ直球を中堅方向へライナーで打ち返した。やや右中間寄りに飛んだ打球は、あっという間に外野フェンスまで到達。懸命に走り、2点適時三塁打となった。「同郷だったので負けられないなと。良い場面で回ってきて、2死だったので積極的に思いっきりいきました」と“先輩”の意地を見せた。
7年前の悔しさをぶつけた。銀次は岩手・盛岡中央高出身で、菊池は花巻東高出身。4学年差があるため高校での直接対決はない。だが銀次が高校3年の夏、県大会決勝戦の相手は花巻東だった。その試合で4打数4安打と活躍したが、1点差で惜敗。甲子園にあと1歩届かなかった。夢を打ち砕かれた相手校出身の投手。燃えないはずはなかったが、菊池との対決を問われると「負けられないって言ってみただけですよ」とおどけてみせた。高校では涙をのんだが、プロの舞台できっちりリベンジした。
飛躍の年になりつつある。打撃で常に繰り返す言葉は「直球に振り負けないこと」。今季ここまで56試合に出場したが、昨年までは1軍通算出場は24試合。経験したことのない疲労もある中、「疲れてるときこそ、下半身を使って真っすぐをしっかり打つことを一番意識してます」。通常はすり足打法だが、打撃練習であえて1本足打法で体重移動を意識し、足を強く踏み込む練習を繰り返す。日々の練習でスイング力は確実に上がり、この日も菊池の速球を力強く打ち返した。
6月17日以来、今季3度目の猛打賞にも「まだまだ。全然ですよ」とチームの敗戦に笑顔はなかった。2番に定着し、レギュラーをつかんだプロ7年目。3年目の菊池に対し、結果で力の差を見せた。【斎藤庸裕】



