<巨人7-4広島>◇10日◇京セラドーム大阪
広島の新外国人ブラッド・エルドレッド内野手(31=タイガース3A)が日本デビューを飾った。「7番一塁」でスタメン出場。左中間フェンス直撃の豪快な二塁打で、初ヒットも記録した。試合は敗れ連勝は「5」でストップしたが、新加入の大砲に期待大だ。
名刺代わりの一撃だ。4回1死無走者の2打席目。エルドレッドは、巨人内海が投じた外角高めのチェンジアップを捉えた。打球はライナーで左中間のフェンスを直撃。196センチ、122キロの巨体を揺すりながら、必死で走り、二塁へ滑り込んだ。記念すべき来日初安打。豪快な一打で、京セラドーム大阪左翼席のカープファンにアピールした。
エルドレッド
高めに来たので、しっかりと体を残せて打てた。芯で捉えられたよ。
同点に追い付いた5回には2死一、二塁の好機で空振り三振。代わったばかりの福田に、追い込まれてから外角低めへの変化球で仕留められた。「塁上に走者を置いた場面で打てなかったのは悔しい」と反省したが「この1本をきっかけに明日からもしっかりプレーしたい。日本には成功するために来たし、自分が成功することを疑っていない」と胸を張った。
来日後、2軍戦3試合に出場して調整し、日本と米国の投手の投げるフォームやタイミングの違いを体感。バーデンら日本野球の“先輩”にも教えを請うた。適応するため、いつもより早くタイミングをとることを意識したという。
エルドレッド
何球かタイミングが遅れてしまったこともあったけど、いい形でスイングできた。まだ数人しか投手を見ていないので、どんどん打席に入って対戦したいね。
野村監督も「1本出て気が楽になっただろう。今後も体調面などを見ながら起用したい」とひと安心。守備のミスで失点し、投手陣の乱調で決勝点を奪われた試合内容に悔しさをにじませながらも、待望の新戦力には合格点を与えた。
故障離脱したニックの代役として緊急補強された助っ人は、もちろん代役で終わるつもりはない。長打力不足の広島打線で、主役を張る日を狙っている。【高垣誠】
◆ブラッド・エルドレッド
1980年7月12日、米フロリダ州フォートローダーデール生まれ。フロリダインターナショナル大から、02年ドラフト6巡目でパイレーツに入団。05年にメジャーデビューし、55試合で12本塁打。メジャー通算90試合に出場し、打率2割3厘、15本塁打、34打点。今季は3Aで63試合に出場し、打率3割5厘、24本塁打、65打点。196センチ、122キロ。右投げ右打ち。家族は夫人と2女。



