<フレッシュオールスター:全イ0-4全ウ>◇19日◇ハードオフ新潟
全ウのソフトバンク武田翔太投手(19)が新球ライジングカットを編み出した。6回に5番手で登板。急きょ続投となった7回だ。先頭打者高城を2球で追い込むと、外角高めに浮き上がりながら切れる球で空振り三振を奪った。「ライジングカットですね。肘が下がって、下から(球を)切る形になって、アンバランスでしたけどね」。2回を打者6人で完全に抑えた結果より、この1球が大きかった。
球速は138キロ。スライダーのイメージだったが、右肘がやや下がったことで軌道に変化が出た。武田はあらゆる球種をすぐ習得できる天才で、ひょうたんから駒の産物に「指先に感覚は残っているし、これはいいきっかけになる」。10年の球宴で当時日本ハムのダルビッシュが披露した魔球の感覚を、いとも簡単につかんでしまった。
1ストライクから広島磯村のサインに4度も首を振り、外角直球で追い込んだ後、今度は3度首を振って同じコースへライジングカット。「若さより、頭を使う投球をしよう」と頭脳派を印象づけた。すでに1軍で2勝をマーク。2回無失点で貫禄を見せた。
5月に行われた3軍の韓国遠征で出した154キロには届かなかったが、自身の国内最速タイとなる152キロも計測。「やはり力を抜く方がスピードも制球もいい。いい調整にもなりました」。後半戦を見据えた意識の高さも新人離れ。優秀選手に輝き、賞金50万円を獲得。「姉2人に旅行をプレゼントします」と笑った顔だけは、ごく普通の19歳だった。【押谷謙爾】



