<広島7-0阪神>◇5日◇マツダスタジアム
過去、苦戦してきた相手を攻略した。広島迎祐一郎外野手(30)が阪神能見を打ち崩してチーム3連勝を導いた。
1点リードした4回2死一、二塁から外角146キロの直球を打ち返した。右中間方向に抜ける打球を見て二塁まで走った。2点適時二塁打に小さくガッツポーズ。「真っすぐが来たと思いました。理想の打撃ができました。昨日、一昨日と結果を出せなかったので1日1日が勝負だと思っています」と話した。
汚名返上に燃えていた。阪神3連戦全てでスタメン出場したが、前日まで無安打。野村監督の起用に応えようと、必死だった。
野村謙二郎監督(45)は「マツダでのお客さんの反応が変わってきた。僕らも期待している」とほめたたえた。昨年までマツダスタジアムで能見には1勝7敗と打てなかった。天敵攻略に迎が2安打3打点と期待に応えた。
チームは完全に波に乗った。地元で阪神に3タテを食らわせ、同カードは07年以来の5連勝。指揮官は「いい形でウチらしい野球を続けている。満足している」と就任3年目にして理想の野球に近づいていることを実感していた。
猛練習の成果が出てきた。昨年は、猛暑の中で体力の消耗を防ぐため、試合前練習開始を30分から1時間遅らせる「サマータイム」を6月末から導入した。今年は若手を鍛えるため、7月末まで通常通りに練習した。高野手チーフコーチは「若手を中心に厳しい練習に耐えてよくやっている」と話す。体力と技量を身につけた野村野球は赤丸急上昇中だ。【中牟田康】
▼広島が阪神に、7月3日の対戦(松山)から5連勝。広島の阪神戦での5連勝以上は、07年4月28日(広島)から5月17日(倉敷)まで8連勝して以来5年ぶり。



