<ヤクルト1-0阪神>◇18日◇神宮

 エースが勝負どころで躍動した。ヤクルト館山昌平投手(31)が迎えた最大のピンチは7回1死満塁。今成をストレートで詰まらせて遊飛、続くブラゼルを空振り三振に仕留め、阪神の代打攻勢を切り抜けると思わずガッツポーズも飛び出した。「自分で流れを断ち切れてよかった」。直前に挙げた虎の子の1点を守り、最後まで主導権を手放さなかった。

 メッセンジャーとのしびれる投げ合いを制した。1回無死一、二塁で鳥谷を三ゴロ併殺に仕留めると、3回から6回までは無安打投球。7回のピンチを乗り越え、8回を5安打無失点で投げきった。自身の連敗を3で止め、7月5日以来の7勝目。「最近勝てていなかったので、最初から飛ばしていった」と振り返る会心の投球だった。

 エースの力投でチームは連敗を3で止め、3位広島との差を1・5ゲームに縮めた。相次ぐ主力の故障に正捕手相川までが離脱。リリーフ投手陣にも疲れが見え始めている苦しい状況だけに、大黒柱が見せた踏ん張りが光った。小川監督は「よくしのいでくれた。今日は館山に尽きる」と褒めちぎった。館山は「残ったメンバーで何とかやらないと。僕らが勝つことで相川さんも報われる」と一戦必勝を強調。総動員で食い下がるヤクルトの夏はまだ終わらない。【大塚仁】