中日トニ・ブランコ内野手(31)が2年連続で「逆転Vの使者」を買って出る。左手の骨折も癒え、今日28日からの巨人との首位攻防3連戦(秋田、盛岡、郡山)で約1カ月半ぶりに1軍復帰する。「4番一塁」が濃厚だ。秋田入りを前に、中部国際空港でナインから歓迎を受けた大砲は力強く約束した。
「優勝するためにポジティブでやっていく。チームに貢献できる打撃をする。心からベストを尽くすよ」
吉兆の復帰だ。昨年の同時期も2カ月、故障離脱した。だが首位ヤクルトに3・5ゲーム差離されていた8月30日に1軍復帰すると、42試合で9発、31打点の大暴れ。10月10日からの首位攻防4連戦は3試合で勝利打点を挙げるなど、逆転優勝に大貢献した。今年は首位巨人と7ゲーム差があるが、昨年のような活躍ができれば奇跡も起きる。ネバーギブアップだ。
「直接対決で勝たないといけないし、この3連戦は大事。最低2つ勝てば優勝する可能性は高まる」
3年間で優勝2度の請負人は、今回の東北決戦をそう位置づけた。終盤のまくりこそ竜のお家芸。2勝1敗なら縮まるのは1差だが追撃ムードは高まり、巨人に重圧を与えることができるとみる。自身も2軍戦を2試合こなしただけだが、このタイミングで緊急招集された意図は熟知。故障離脱の分も取り返す。
「もうケガは大丈夫。試合勘もプレーを続ける中ですぐ戻ってくるはずだよ」
秋田空港では高木監督にもジョークで歓迎された。「ブランコ、練習行くぞ!」。みんなが待っていた主砲の復帰。バットで奇跡へ案内する。【松井清員】



