オリックスが来季の新外国人候補として韓国LGの先発左腕ベン・ジュキッチ投手(29)をリストアップしたことが27日、分かった。すでに球団関係者が韓国に渡って直接視察を行っており、マークしている。

 ジュキッチは196センチ、93キロの長身左腕。150キロ前後のストレートとカットボールが武器だ。メジャー経験こそないが、レッズ傘下3Aルイビルでは10年までの3シーズンで17勝11敗、防御率4・03の数字を残した。昨季からプレーする韓国LGでは1年目が10勝8敗、今季はここまで10勝6敗と2年連続2桁勝利を記録している。

 しかも先発だけではない。関係者は「リリーフとしても能力を発揮できるタイプ」と証言。先発でも中継ぎでも期待できるマルチな左腕だ。近年は韓国で活躍し、日本でも成功を収めている外国人選手も多い。

 現在、最下位のチームはけが人が続出し、ローテーション編成に苦心した。先発左腕は軸とされた中山がブルペンに回り、井川は2勝5敗と黒星先行。マクレーンは5勝4敗と奮闘しているが、絶対数が足りない。残り32試合を全力投球する一方で、来季に向けての戦力整備も進めている。

 ◆ベン・ジュキッチ(Ben

 Jukich)1982年10月17日、米国ミネソタ州出身。メジャー経験はないが、マイナー5年間で127試合登板、41勝23敗、防御率3・93。10年はレッズ傘下3Aルイビルで7勝4敗。昨季からは韓国LG所属。身長196センチ、体重93キロ。左投げ左打ち。