<巨人1-5中日>◇28日◇秋田
守道竜が東北での巨人との直接対決の第1ラウンドを制し、ゲーム差を6に縮めた。2番森野将彦内野手(34)や、この日左手骨折から復帰した4番トニ・ブランコ内野手(31)の高木用兵が大当たり。超攻撃型オーダーで巨人沢村から3回までに5点を奪い、試合を決めた。中5日のエース吉見も7回1失点で11勝目。秋田で初戦を取った中日が、勢いづいたぞ!
痛快なG倒、秋田の夜だ。2番森野、4番ブランコの守道用兵がズバズバ当たった。だがあまりの的中に、監督が一番驚いていた。
高木監督
2番で送ったりとか考えず、積極的にどんどん打って点を取っていこうと。ブランコもあのスイング見たら大丈夫。相手も怖いでしょ。最初の試合で形が出たのは大きい。序盤の5点がすべてだけど、展開は予想外だったなあ。
7差で迎えたがけっぷちの東北シリーズ。もはや守るものはない。しかも相手は今季1勝2敗、防御率0・89の苦手沢村だ。追う守道竜が選んだのは超攻撃型オーダー。2番森野は07年4月以来5年ぶりで、左手骨折から1カ月半ぶりに復帰した4番ブランコは見切り発車に近かった。だが、意をくんだ連覇戦士は守道タクトに躍動した。
森野
ホント?
2番打ったことあった?
でも、いつもと変わらずいったよ。
ブランコ
代打と思ってたけど、4番と言われてうれしかったし、モチベーションが上がった。これ以上離されるわけにいかない。生きるか死ぬかで戦った。
初回は2番森野がヒットで出塁。2死後、4番ブランコが復帰打席で沢村の真っすぐを中前に落とし、一気に森野を迎え入れて先制だ。3回も大島、森野、和田、ブランコ、井端の5連打など7安打で4得点。序盤で試合を決めた。森野がマルチ安打なら、ブランコは2打席連続適時打。沢村KOの原動力になった。
負ければ絶望的な8差に広がったところ、初戦を取った意味は大きい。だが、監督は試合前ミーティングで意外なゲキを飛ばしていた。「気楽に行こう!」と。
高木監督
両チームの状態を見たら向こうがはるか上。しゃかりきになったって、選手も負けられんと思って余計力が入るんでね。
本来なら激しい言葉が飛び交いそうな状況で、選手の心をくすぐった魔法のささやきも効果てきめん。今日29日盛岡、明日30日郡山と続く東北ロードで一気の3連勝、一気の4差接近も見えてきた。そうですよね、監督?
「いやいや、気楽にいきますよ!」。爆笑会見締めの守道竜が、逆転3連覇へ勢いづいた。【松井清員】



