阪神中村勝広GM(63)が7日、鳴尾浜球場を訪れ、2軍戦を視察した。前日6日の就任会見で「真の4番がいない」と苦言を呈したが、初仕事のこの日は「(4番を打てる)素材がいないわけではない」と若虎に希望を見いだした。

 坂井オーナー、嶌村GM補佐らとともにウエスタン・リーグ広島戦を視察した中村GMは「何人か楽しみな選手がいました。名前は挙げられないが、目を引く選手がいました」と収穫を口にした。この日、中谷、伊藤隼、森田らのプレーに熱い視線を送っていた。

 「素材がいないかというと、そうでもない。三好社長(元球団社長)が言ったように、人を集め、人を育て、人を使う。そういうところが一体とならないと」。中村GMは「集める」「育てる」の部分で力を発揮する決意を示した。

 「素材を見て集中的に育てる。ランクを付けて、我慢して使うべき選手なのか、我慢しなくていいのか」。選手をランク付けし、現場に推薦して、より多くの出場機会を与える。GMによる「強化指定枠」とも「英才教育枠」とも言える。坂井オーナーも「その通りじゃないかと思いますけどね」と賛同した。仕事始めにあえて2軍を選んだ新GM。未来の主砲を育てるという長期的かつ、大きな仕事から着手した。【鈴木忠平】