<ロッテ10-0日本ハム>◇12日◇QVCマリン

 日本ハムがわずか1日で首位から陥落した。12日のロッテ戦(QVCマリン)で先発多田野数人投手(32)が1回1/3で7失点の乱調。攻めても9安打を放ちながら無得点に終わり、大敗。今季10度目の完封負けで、この日勝った首位西武とはゲーム差なしの2位も、3位ソフトバンクとの差は2になった。

 屈辱的な敗戦に、栗山英樹監督(51)は、表情を険しくした。「…申し訳ない。大事な時期に、応援してくれるみなさんに申し訳ない。オレが悪いよね」。0が9つ並んだスコアボードを背に、足早にベンチ裏へと消えた。

 序盤の失点が、あまりにも大きすぎた。先発の多田野は初回に5点を失うと、2回にも清田に被弾。代わった森内もホワイトセルにソロを浴び、試合開始わずか40分で、8点を追いかける苦しい展開となった。「点差が開くと攻撃のイメージができなくなる」。全員で1点を奪いにいくつなぎの野球が封印されると、日本ハム打線のよさは消える。9安打を放ちながら、ホームは最後まで遠かった。

 大幅なテコ入れに踏み切る。「9連戦中で中継ぎが足りなくなる」と指揮官。今日13日ロッテ戦に先発する谷元の他に、2軍で先発ローテとして21試合に登板し、6勝3敗、防御率2・50(リーグ2位)の糸数を今季初昇格させ、ブルペン待機させることを決めた。さらに、先月29日に抹消されたが、直後の今月4日イースタン・リーグ西武戦で本塁打を放った近藤の、再昇格も決定。多田野に加え、今浪、谷口と3人を入れ替える“大手術”に踏み切る。

 首位の座を再び明け渡し、3位ソフトバンクとも2ゲーム差。栗山監督は「この負けを引きずっている時間はない。悔しさをぶつけるしかない」と、言った。気持ちを晴らすには、勝利しかない。【本間翼】